紙の梟 ハーシュソサエティ
7件の記録
- つばさ@tsubasa18722026年1月2日読み終わった社会問題死刑制度人1人殺したら死刑になる世の中を舞台とした短編小説集 1話目 殺したら死刑になってしまうから、口封じのために目と口と指を奪う。それだけなら傷害罪で済むみ死刑にはならない。ただ、余りにも惨たらしい事件のため、世論が許さず、傷害でも死刑判決出来る法律が制定され、より厳しい社会(ハーシュソサエティ)になってしまった。 →1人の殺人で死刑になる世の中だからこそ起こりうる事件。ある意味殺すより酷いのではないか。 →死刑のハードルがどんどん下がっていってしまうのではないか。死刑制度で縛る世の中で良いのか。より厳しい社会になっていくことが、果たして世の中のためなのか? 2話目 河内は友人がレイプに遭っているところを目撃し、その犯人を殺してしまう。友人達は河内を庇って殺人の隠蔽を決める。 河内は非常に正義感が強く、検事を志しており、死刑制度賛成派。そんな河内は自分を特に庇った友人2人を許せず殺してしまう。理由は死刑になるべき殺人を見過ごそうとしたから。それは死刑と同罪であるという理屈。どこまでも原理原則に拘った果ての決断。犯行がバレた河内は最終的には自殺。 ただ確固たる主張を河内は持っていた。それに比べて死刑制度に対する自分の考えを持っていなかった思考停止の主人公は、河内の決断に反論する術を持たなかった。 →1人の殺人で死刑になれば、何人殺そうが同じと考え逆に殺人が増えるのではないか。抑止力にならないのでは? →死刑制度の是非について、一人一人が思考し意見を持つことが必要ではないか。

しおり@Kaffee58882025年11月14日読み終わった『人ひとりを殺したら、死刑』 帯の言葉に惹かれて、購入。読了。 元々貫井徳郎さんの文体が好きというのもあるが、こちらの作品もつまずくことなく読み切ることができた。 本書の内容についての感想なのだが、公の場で感想を残すことはかなり危ういことなのではないか…?と思うので、一旦控えることとする。 が、一度は読んでみてもいい作品なのではないかと思う。なぜ、日本には死刑制度が存在するのか、なぜ日本の死刑はなかなか執行されないのか…。 人は知らない人間に対してはどこまでも残虐になれると思います。知っている人間には優しくなれます。どの立場に立って物語を読むかによっても捉え方は変わってくるでしょう。考えることもかなり多いでしょう。人の命とはなにか、罪を赦すってなんだろう、そういうことを考えられる歳になったら読んでほしい一作です。人の命は、重いんです。誰にでも平等だと思います。ただ、自分の身内が殺されたら?これ以上の言及は避けますが、もしも少しでも興味を持たれるのであれば手に取ってみてください。











