
橘海月
@amaretto319
2023年2月19日
舟を編む
三浦しをん
読み終わった
#揺さぶられる
辞書を創る編集者を淡々と描く、ただそれだけの物語なのにとても良い。とにかく良い。
登場人物が荒木から岸辺まで順に焦点が当たる中、時間もどんどん経過し、一つの辞書に取り掛かってから完成までの15年。ひたすら言葉に真摯に向き合う馬締(まじめ)のひたむきさに心打たれる。
いい小説と感じる要素は複数あるが、そのひとつに“登場人物の気持ちに読者である自分も一喜一憂し、彼らに幸せになってほしいと願う気持ち”があると思う。主人公馬締は無論、辞書作りから外された西岡に、中途参戦した岸辺に、長年監修してきた松本先生に、皆に自然と感情移入できるのもこの本の良さだし、著者の魅力だと思う。
