
橘海月
@amaretto319
2022年11月9日

下町ロケット
池井戸潤
読み終わった
予想していた夢溢れるストーリーより、ずっとシビアな企業物語だった。半沢直樹シリーズでもお馴染みの銀行の倫理も登場し、前半からのじわじわと首を絞められるような息苦しさも著者らしい。それでもどこかカラッとした明るさがあるのも著者ならでは。面白かった。
私にとっての見せ場は、主人公率いる佃製作所が、帝国重工にバルブシステムを部品供給するため、テストに応じる一連だった。あくまで佃の夢でしかなかったロケットエンジン部品が、大企業の冷徹な対応に反発する中で、疑念を持っていた社員さえもいつの間にか熱くなってゆく。
