橘海月 "我が家のヒミツ" 2022年10月3日

橘海月
橘海月
@amaretto319
2022年10月3日
我が家のヒミツ
全く異なる家族を描いた六つの物語。冒頭「虫歯とピアニスト」の軽快さとどこか非現実的な雰囲気で読み進め「手紙に乗せて」でガツンとやられた。それは母を突然亡くした兄妹と父の話で、否応なしに我が家の状況が思い出された。母の不在のあの強烈な存在感も。 奥田英朗の本は、何気なく読むうちに年齢も性別も状況も異なる主人公達に、つい共感し肩入れしてしまう。出世に敗れたサラリーマンも、実の父が有名人と知った高校生も、隣人を怪しむ妊婦も、妻が市議会選挙に出ると知らされた作家も、さほど好意的でなかった彼らに気づけば一喜一憂してる自分がいる。
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