
橘海月
@amaretto319
2022年5月1日
うちの父が運転をやめません
垣谷美雨
読み終わった
高齢ドライバーの事故のニュースから田舎に住む78歳の父親の運転が心配な雅志。父に免許返納を勧めるが、バスの本数は減る一方、徒歩で買い物できる店はなく通院も喫茶店も車で行く前提、どうすれば…?という前半の閉塞感がとてもリアルだった。
後半の移動スーパーへの展開はややご都合主義に思えてしまった。でも実際に車を買って改造する費用が350万、歩合制で売上げの17%が収入…と具体的な数字が出て「あいさつの時に愛想よくてもいざ回った時に誰も買物に出てこない」という例が出されると、それはそれでシビアだよなと感じた。
物語の中で様々な人の暮らしや生き方や後悔が出され、結局「正解はどれかわからない」「でも自分が思うようにするしかない」というところに行き着く。高校生の息子の息吹の選択も、やや唐突で田舎礼賛な気もするが、現実でもそういう子いるよなぁとも思えた。色々な人が自分の環境と重ねて読む物語。