数奇 "ギヴァー 記憶を注ぐ者" 2026年1月2日

数奇
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@suuqi
2026年1月2日
ギヴァー 記憶を注ぐ者
ギヴァー 記憶を注ぐ者
ロイス・ローリー
<同一化>による統制がされたディストピア社会を描いていて、最初はとても平和で良い社会のように見えるのだけれど12歳の主人公が役職につき世界の真相を知っていくことで歪みが明らかになっていく構成が面白い。読みやすく、一つ一つのシーンも印象的で没入感があり、続きも気になり、一気に読んでしまった。しかし、統制が遺伝子改良や投薬によって行われているリアルな設定があるだけに、世界の記憶を人々の代わりに引き受けて引き継いでいくギヴァーとレシーヴァーという存在の超現実的な設定にはやや違和感を覚えてしまう。オープンエンドな終わり方は好きで、読み応えはとてもある小説だった。
ギヴァー 記憶を注ぐ者
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