るんば "考察する若者たち" 2026年1月9日

るんば
@nerimyuru
2026年1月9日
考察する若者たち
■全体的な感想 読みやすかった。 現代社会の風潮や流れを、今と少し昔に流行ったコンテンツ(漫画や歌など)を対比にして言い表してるのがすごく的を得ていたし、イメージしやすかった。 三宅さんが繰り返し使っていた報われポイントを、今の若者は求めてるらしい。報われたいよね。私も報われたい。でも報われない社会だからこそ、自分が惹かれたもの・好きなこと・熱中できることを自分で見つけ出せる人間になりたいなと思った。 自分今満たされてないかも、虚しくなってきた、と思ったらまた読みたい。 あと、あとがきにかいてたやりたいことや自分だけの感想を見つけるコツも備忘で書いておく ①本や雑誌を読む ②キャラじゃないことをやってみる ③1人で夜更かししてみる(なんとなくずーっと4,5時間も見てしまう動画って、自分の好きなジャンルであることが多いのでは?とのこと) ④感動をじっくり言葉にしてみる ⑤他人に簡単に憧れてみる ■もやっとポイント ひろゆきのことが語られてる節(P100) 納得できない部分があった。 転生ものと陰謀論が同じ論理という部分。転生ものについて、転生もののスタート地点(🟰自分のスペック)を変えることがその後の人生を変える、というのはわかる。 だけど陰謀論のスタート地点としている「現世を支配しているが気付かれていない悪の魔力」はスタート地点とは言えないのでは?と思う。むしろ悪の魔力に気付いた後に起こす行動がここでは🟰になると思う。だって転生ものの時と同じ文脈で当てはめると、悪の魔力を変えることで、その後の自分の人生は変わらないもの。あくまで自分の何かを変えることで人生が変わるじゃん、、?と思った。 ■印象に残った文章 令和のヒットコンテンツをつくりたいのならば、アルゴリズムに乗っかり、プラットフォームに即した形で、「楽しい実感+それ以外の報酬」を与えることが重要なのである。(P138) 「陽キャ」「陰キャ」と属性の違いで学生の違いを指す。そのように縦のヒエラルキーは崩れ、横の「界隈」が増えていく。(P162) 考察したい、推したい、転生したい、気づきたい、成長したい、疑似親がほしい、正解がほしい、報われたい、こうした若者たちの姿はーアルゴリズムのレコメンドに押し流される私たちの姿そのものなのだ。(P163) 考察とは究極、読者の切り口や視点(批評的観点)よりも、作者のもつ正解を重視する行為である。その場合、世界に受容者と発者がいたとき、受容者の多様な解釈よりも発肩者の唯一無二の「正解」を優先する。(P172) もちろん情報の真偽はいまなお疑問視されている。しかしそれはあくまで情報の真偽であり、AIの回答そのものを疑う人は少ない。(P174)←私はAIの回答を疑いがち AIは特定のAI文化圏(つまりデータを吸い上げる元ネタ)の場所における、とりあえずの正しさを提示する存在である。AIの正しさとは、カッコつきの「正しさ」でしかないのだ。(P175) AIはGoogleがグローバル化し開いてきた社会を文化圏ごとに閉じ込める存在になるのではないか、ということだ。(P175) 「正しさ」なんて、すぐに変わる。情報も、大量にありすぎる。頑張っても、報われないことのほうが多い。何かをやろうとすると、失敗する。人間と関わろうとすると、後悔する。ひどいときは、加害や被害の問題も出てくる。二人でしがみついて生きていこうとしても、たいていは別々に流されて終わる。(P179-180) はたして私たちにとっての「正解」はどこにあるのか。これだけ科学技術が進歩しても、世界中の情報が手に入るようになっても、それでも私たちは濁流の中でいまもあがいているのだ。正解がわからないままで。だからこそ、少しでも報われるゴールがあると、そこにしがみつきたくなる。(P180) 人生は基本的に報われないし、失敗するし、辛いし、後悔するものである。(P226) 自分が解きたい謎を探すことは、誰かのつくった謎を解くことよりもずっと時間がかかる。おすすめされない欲望は、見つけるまで時間がかかる。おすすめされた欲望のほうが、すぐ手に入る。でも、大切なことはたいてい、時間がかかる。(P227)
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