
うどん
@ezm4sy
2026年1月3日
回樹
斜線堂有紀
読み終わった
SF短編集。秀逸だった。斜線堂有紀は過小評価だなと、読むたび思う。以下細かい感想、ネタバレ有。
・回樹
微妙に感想が書きにくいな…。よくある愛の物語と、よくはないファンタジックな「回樹」。
・骨刻
これは…かなりクるな。骨に文字を刻むというテーマから前座で大きく話を広げる想像力と、世界観の説明とともに流れ込んでくるひと組のカップルの物語が最後にゆっくりと広げられる構成の快感。
・BTTF葬送
ああ、なんだか、すごく名作なんだろうな、という感想だけ残ってしまった。これはきっと、というか間違いなく僕が映画に明るくないせい。
・不滅
死体が不滅となった世界。そこから宇宙葬へと発想を飛ばし、そこにも留まらず葬送船を打ち上げる宇宙港に死体を使うところまでフルスロットル。この発想をまとめ上げる構成力が一番凄いという話もある。
・奈辺
黒人差別、というか差別より手前の奴隷社会において、白でも黒でもない肌の宇宙人が訪れて…?という少しコメディチックな一編。結末含めて気持ちのいい物語だったわね。
・回祭
回樹というトピックが新鮮でなくなったなかで語られるストーリーとしては、回樹を愛の判定装置としか使用していないという意味で少々退屈とも言える。一方で味の濃すぎた6篇の最後としてはしんみりとしてていいんじゃないかと思う。


