はぐらうり "文學界 2025年 10月号" 2026年1月3日

文學界 2025年 10月号
芥川賞候補の『へび』掲載。前の候補作『海岸通り』がとても良かった坂崎かおるさん。これは獲るかもな。 語り手はへびのぬいぐるみ。ちぎれても、魔法の水をつければ寸分違わず元の形になる、という。 本作のテーマはおそらく人間関係にあるのだと思う。子と向き合う父の姿は、あまり違和感なく受け入れられた。共感ではなく、在り方として。 へびとか、「人形」になった妻とか、ギミックが多くて想像力を試される。内容的には重たい話もありつつ、人との関係性に悩んでいる小説という意味では普遍性のある作品。ホラーっぽさもあったけれど、人間関係ってホラーみたいなもんかもしれない。
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