
茅嶋
@_Kayashima_
1900年1月1日

かつて読んだ
かなり前に読んだ
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田山花袋「少女病」
徳田秋声「風呂桶」
近松秋江「黒髪」
正宗白鳥「戦災者の悲しみ」
「本当にお気の毒でございます」と、焼かれざりし人々から、儀礼的に慰め言葉を掛けられるたびに、焼かれし我々は、みじめな自分に気がつくのである。
志賀直哉「城の崎にて」
自分は淋しい嫌な気持になった。あれが本当なのだと思った。自分が希っている静かさの前に、ああいう苦しみのあることは恐ろしいことだ。死後の静寂に親しみを持つにしろ、死に到達するまでのああいう動騒は恐ろしいと思った。
嘉村礒多「崖の下」
刻一刻と切迫してくる今際の余喘の漂う室内
身に火の燃えついたように狂わしく泣きわめいた
胸が塞がって熱い大粒の泪が堰ききれず湧きあがる
梶井基次郎「檸檬」
太宰治「富嶽百景」
梅崎春生「突堤にて」
井伏鱒二「鯉」
尾崎一雄「虫のいろいろ」
私がこの世に生まれたその時から、私と組んで二人三脚をつづけてきた「死」という奴らたのんだわけでもないのに四十八年間、黙って私といっしょに歩いてきた死というもの、そいつの相貌が、このごろ何かしきりと気にかかる。
上林暁「ブロンズの首」
木山捷平「耳学問」
わざわざ満州くんだりまで、死にに来たのかと思うと、溜息が一分間に十五ぐらいの割合で出て、その溜息が八月十五日の正午まで、ひっきりなしに出つづけたのである。
和田芳恵「接木の台」
私は罪なおこないをして、悠子の生きがいになっているらしかった。きれい事で、私も救われたことはなかった。ぐにゃっとした不気味なものが、生きる原質なのだろう。
私が、すぱっと根元から斬りたおされ、その樹皮へ悠子の小さな枝を接木して、幻の花を探せるつもりだった。……
井上靖「セキセイインコ」