私小説名作選 上 (講談社文芸文庫 なH 5)

私小説名作選 上 (講談社文芸文庫 なH 5)
私小説名作選 上 (講談社文芸文庫 なH 5)
講談社
2012年5月11日
2件の記録
  • rosalinda
    rosalinda
    @rosalinda929
    2026年6月23日
    我が子が課題で読んでいたので田山花袋 / 少女病だけ読んでみた。現代に生きる自分が抱く感想を一旦脇に置いて読み進めていく。
  • 茅嶋
    茅嶋
    @_Kayashima_
    1900年1月1日
    かなり前に読んだ --------------------------------------------- 田山花袋「少女病」 徳田秋声「風呂桶」 近松秋江「黒髪」 正宗白鳥「戦災者の悲しみ」 「本当にお気の毒でございます」と、焼かれざりし人々から、儀礼的に慰め言葉を掛けられるたびに、焼かれし我々は、みじめな自分に気がつくのである。 志賀直哉「城の崎にて」 自分は淋しい嫌な気持になった。あれが本当なのだと思った。自分が希っている静かさの前に、ああいう苦しみのあることは恐ろしいことだ。死後の静寂に親しみを持つにしろ、死に到達するまでのああいう動騒は恐ろしいと思った。 嘉村礒多「崖の下」 刻一刻と切迫してくる今際の余喘の漂う室内 身に火の燃えついたように狂わしく泣きわめいた 胸が塞がって熱い大粒の泪が堰ききれず湧きあがる 梶井基次郎「檸檬」 太宰治「富嶽百景」 梅崎春生「突堤にて」 井伏鱒二「鯉」 尾崎一雄「虫のいろいろ」 私がこの世に生まれたその時から、私と組んで二人三脚をつづけてきた「死」という奴らたのんだわけでもないのに四十八年間、黙って私といっしょに歩いてきた死というもの、そいつの相貌が、このごろ何かしきりと気にかかる。 上林暁「ブロンズの首」 木山捷平「耳学問」 わざわざ満州くんだりまで、死にに来たのかと思うと、溜息が一分間に十五ぐらいの割合で出て、その溜息が八月十五日の正午まで、ひっきりなしに出つづけたのである。 和田芳恵「接木の台」 私は罪なおこないをして、悠子の生きがいになっているらしかった。きれい事で、私も救われたことはなかった。ぐにゃっとした不気味なものが、生きる原質なのだろう。 私が、すぱっと根元から斬りたおされ、その樹皮へ悠子の小さな枝を接木して、幻の花を探せるつもりだった。…… 井上靖「セキセイインコ」
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