とんことんこ
@reads_okishio
2026年1月4日

ゆっくり歩く
小川公代
買った
読み終わった
ケアの実践と、文学に込められたケアのメッセージを往還する一冊。
介護中の人を励まし、視野を広げてくれる内容だと思う。
難病を発症した親のケアに向き合うなかで、筆者自身が受けてきたケアに気づき、新しい関係を相互に見出すべく、二人三脚(他のご家族も参加されているが)でゆっくり歩んでいる。
助けを求める、対話する、寄り添う言葉をかける、じっくりと聴く。
これらに必要なのは言葉だ。
言葉を大切にして生きることの意味がそこにある。
人は生まれたら必ず死ぬ。
一人では生きられない。
助けられながら、自分ができることを精一杯やる。
そのことを本当にわかる、というのはなかなか難しいことだと思う。
その難しさの渦中にあると、それをなんとか言語化して、客観視して、理解し納得しうまく対処したいという強い欲求が生まれてくる、そんな経験を私自身がしたせいか、自分に重ねて読み強く共感し、著者の真摯な姿勢に敬意を抱いた。