
ayumi
@a__2706
2026年1月3日
晴れの日の木馬たち
原田マハ
読み終わった
女文士「山中すてら」の半生を描いた小説。
すてらの養父 又八やアリス、大原孫三郎、和田イサなど、周りに恵ませているのは、すてらのひたむきさが引き寄せたものだろうなと感じた。
すてらの〈回転木馬〉や多嘉子の〈花かんむり〉、初子の〈赤い薔薇〉など、作中に登場するのはあらすじのみではあるが、もし実在するのであれば読んでみたい。
主人公は架空の人物ではあるものの、大原孫三郎や児島虎次郎、ゴッホ、セザンヌ、マティス、夏目漱石など、実在した人物も多く登場する。
そのため、原田マハさんの他の小説にもある、「本当にこんな人生を歩んだ女性作家がいるのでは」と錯覚しそうな感覚が面白い。
読書中、大原美術館や倉敷紡績所の工場を再利用しているアイビースクエアなど、倉敷を訪れたことを思い出して、山中すてらがここで生きたのかと、感慨深いような気持ちになった。
新年1冊目にぴったりな物語だった。

