とりけらもち "推し、燃ゆ" 2021年12月4日

推し、燃ゆ
推し、燃ゆ
宇佐見りん
私の"推し観"は、『推しも一人の人間だから、自分の理想を着せすぎてはいけない』というのが大きいと思う。かつて渡邊を推していた時、あるインパクトの強いキャラクターにハマり役だった彼を役に被せて推していた節があり、本人がNGにしだしたあたりから、私の思っている渡邊とは違った、こんなやつだとは思わなかったと勝手に落胆し、降りた。我ながらカスだと思う。友達にもその目で見てしまうことが多々ある。印象、イメージ、個性を理想とイコールにしてしまってはいけないと思う経験をした。 今推している溝口には理想で着飾ることはしないでおこうとしているつもりだ。しかし主人公は、推しを人として見ていなかった、神のように拝み奉っていた。そこが私とは違う推し方だと思い、根本の部分で共感することは無かった。人だから腹立つこともあれば幸せになりたいと思うことも自由だ。それを踏みにじる推し方をしたくないとは心の底から思っていても、勝手にキモいオタクの心が勝る時がある。きっと本心はそっちなんだと思う、それをまた理想論で潰しているのだと思う。 だから主人公のように、自分が持つ全てのものを引き換えにして推せるのはすごいと思った。これまでの流れから多分1年くらいで降りるし、その後このグッズ売れるかな、なんて先のことを考えちゃって、毎度毎度葛藤してる。未来が見えなければ、優柔不断は治るのかな。 次へ次へと気になってページをめくってしまうけど、オタクとしては読むのが辛かった。絵が浮かぶ描写の描き方とか、現代的な言葉のチョイスとかはすごいと思った。
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