
シクロ
@sicrobei
2025年3月3日

責任と物語
戸谷洋志
読み終わった
「中動態の世界」を読んでから、意志というものを疑わしく思うスタンスで探していた。それで見えるようになった世界や現実もあるのだけど、逆に見えなくなっていたこともあったと思う。
自分が生きてきた物語をどういう風に認識しているか、自分が大切に思うこと、こうありたいと思うこと、それが核にあって、ある大きな判断をする時の理由になり、物語は強化されることもあれば変更を迫られることもある。
核となるような物語すら変化せざるを得なかなった後、その断絶前の物語の責任を負おうとすることには無理があり、その無理があるということを分かった上でどうすることが出来るのか、考えて対話することが必要だったのだろう。
従属、安定といった脇役という物語から、自由な主人公の物語への変化。自分の中ではそういうことが起きて、だから色々失って色々得て、じゃあ今の分岐点でどう判断するのか。そのための物語は分かっている。
