責任と物語

49件の記録
- 空尾@0s0ra02025年7月7日読み終わった「責任を引き受けることは、決して、ただ苦痛を背負いこまされることではない。それはむしろ、『私』が自己肯定感を抱き、人生の主人公として生きることによって、他者との関係性のなかで、自分を理解することなのだ」(p190) 哲学的な話は敬遠してしまいがちなのだけれど、わかりやすく順を追って噛み砕いて書かれていた。私たちは自分の人生の作者にはなれないが、主人公にはなれる、ということ。当たり前のことのようだけれど、大事なことだと改めて気付かされた。
- 橋本吉央@yoshichiha2025年7月1日読み終わった『訂正可能性の哲学』と、自分としてのテーマである「人と物語の話が重なっている気配を感じたので読んでみた。哲学の流れの中で自由意志や決定論から始まる議論は、なるほどそういう文脈もあるのかと思ったが、それほど興味をそそらなかった。 ハンナ・アーレントを引いて「許し」と「約束」の考え方を、物語と訂正可能性に結びつけて論じたパートは面白かった。許しによって、物語から生まれる多様な影響を包摂しつつもそれを終わらせられること、約束によって、物語が進んでいく道筋をつけられること、というのは、「世界は自分の思い通りにはならない」ということで思考停止しないための推力になる感覚。 変わるものと変わらないものの考え方として、ラカトシュの「リサーチ・プログラム」というフレームワークを導入していたのも面白かったが、そういう考え方がすでにあるよというだけで、「まあそりゃそうだよね」という感じもするなあ、とは思う。 タイトル通り「責任と物語」というのは興味深いテーマなのだけれど、同じ責任というキーワードを扱う『<責任>の生成』に比べると、やや机上論的であったかなと思う。同列に扱うべきなのかどうかはわからないけど。
- ねこさん@o_necosan2025年5月27日買ったじんぶん堂の記事より https://book.asahi.com/jinbun/article/15637507 https://book.asahi.com/jinbun/article/15647112
- とばち@tobachi2025年3月14日気になる下記の記事を読んで、気になった。 https://book.asahi.com/jinbun/article/15637507 https://book.asahi.com/jinbun/article/15647112
- 鷹緒@takao_tanka2025年3月10日気になる「責任感が強すぎる」としばしば指摘されるので、うーん読んでみようかな〜と思って目次に目を通したら、「許し」「約束」とかいうワードが踊っていたので、これはむしろまほやく賢者として読まねば……!?になった
- シクロ@sicrobei2025年3月3日読み終わった「中動態の世界」を読んでから、意志というものを疑わしく思うスタンスで探していた。それで見えるようになった世界や現実もあるのだけど、逆に見えなくなっていたこともあったと思う。 自分が生きてきた物語をどういう風に認識しているか、自分が大切に思うこと、こうありたいと思うこと、それが核にあって、ある大きな判断をする時の理由になり、物語は強化されることもあれば変更を迫られることもある。 核となるような物語すら変化せざるを得なかなった後、その断絶前の物語の責任を負おうとすることには無理があり、その無理があるということを分かった上でどうすることが出来るのか、考えて対話することが必要だったのだろう。 従属、安定といった脇役という物語から、自由な主人公の物語への変化。自分の中ではそういうことが起きて、だから色々失って色々得て、じゃあ今の分岐点でどう判断するのか。そのための物語は分かっている。