
遷子
@msenko1367
1900年1月1日

目くらましの道<上>
ヘニング・マンケル,
柳沢由実子
折りに触れ読む
ヘニング・マンケルをまた最初から読み直している。ヴァランダーというおっさんを見ていると、私はつい笑ってしまう。まずオペラ大好きな熊なのである。その巨大熊が、悩んだり(熊の苦悩)、激怒したり(熊の激怒)、反省したり(熊の反省)、しかし彼は真摯である。本当に真摯なのだ。
「ピラミッド」読了。北欧ミステリーで自分にしっくりくるのはマンケルだけなのだが、なぜかという説明は難しい。ヴァランダーというおっさんもめんどくさい奴で、どこがいいのかと聞かれてもこれまた説明が難しい。しかし好きである。面白い。
「ピラミッド」収録「ナイフの一突き」。22歳のヴァランダーはやはりめんどくさい男であった(笑)。が、その父共々なんか面白いのだ。『運ぶの手伝おうか?』『いいや、警察の世話になどならん。それはそうと、近いうちにポーカーをしに来い』…なんや、この会話(^_^;)
久々にマンケルを読んで、その筆力を思う。訳文がまたとてもいいのだろうけど。分厚い1冊だが、じっくり楽しめそうで嬉しい。そしてもう新刊が出ることはないのが寂しい。