
紬
@tsumugu
2026年1月4日

星を編む
凪良ゆう
読み終わった
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人はいろいろな局面で、いろいろな決断をする。熟慮の末、勢いで、他に選択肢が見えなくて…
そのどれも、正解も間違いもなく、その決断の上に続きの人生は流れていく。ただ、その、繰り返し。
そして、その日々の一歩一歩の歩みは、ふと振り返って見た時に、自分だけの物語として、織られた模様が浮かび上がる…
この物語は、「汝、星のごとく」のスピンオフ作品だが、両作合わせると、主人公・暁海の子ども時代から初老期と、時間軸がとても長い。
そんな中、私の心に残ったのは、暁海の心の成長と、暁海の母の変化だ。
瞳子さん、北原先生など、自分がどうしたいかを大切に導いてくれる存在に支えられ、暁海は、無責任にいろいろ言う「世間」と心の中では線引きしつつも、島の住人として、「世間」まみれの島民たちとともに一生を過ごしていく。その、暁海が自己を確立し実現していくプロセスという視点で見ると、味わい深い。
また、暁海がヤングケアラーとして支えてきた母の回復も、救いを感じた。母も、時の経過の中で、自分の人生を取り戻した。
北原先生も言っていたように、どんなことも、変化しないものはない。それは、希望なんだと思った。


