
遷子
@msenko1367
1900年1月1日

海女たち
ホ・ヨンソン,
姜信子,
許榮善,
趙倫子
折りに触れ読む
ホ・ヨンソン(許栄善)「海女たち〜愛を抱かずしてどうして海に入られようか」(新泉社/姜信子・趙倫子訳)。詩集を読む時には気合がいる。私は詩がわかる人間ではないからだ。それでいつもなんとなくパラパラとめくってみて開いたページの詩をまず読んでみる。
『愛しい愛しい娘たち 五歳になったら
父は娘を膝に座らせて
膝を叩いて 民謡や野辺送りの歌を教えました
聞いたそばからすらすら歌う末っ子
十五で仮設劇場の舞台に上がり
「行く春来る春」の歌さながらに 歌って憂いを晴らしたのです』
『あの冬、笛の音が風のように吹き
荒れ渡る海に遥かな道を開きました
雪はしんしんと降り
降ってはちりぢりとなる 岩場の隙間へ
あの冬 死者たちの体を隠して歩いた 若い父
十六で海女になり 野辺送りを歌うとき
大きな心を持ちなさい
海ほどの心なくして
どうして歌で弔いができようか』
『海ほどの心なくして どうして歌で弔いができようか』
詩がわからない人間をも引き込む力が詩にはあり、またそういう詩が好きである。 また語り芸にも惹かれているので、これはパンソリの世界だろうな…と素人心に思ったら、翻訳者が鼓師かつ脚本家の方であった。
やはり詩というものは世の中にないといけないものだと思う。自分には作りようのないものなので、余計にそう思うのだが。明日から読み始めます。
『海ほどの心なくして
どうして歌で弔いができようか』
ええなぁ。とことんミーハーで申し訳ないけど。
ホ・ヨンソン「海女たち」(姜信子、趙倫子訳/新泉社)読了。済州島についての本を数冊購入したので、これらを読んでから再読する。もう少しだけ深く読めるようになるだろう。詩に描かれた海女たちは、みな優しく、たくましく、勇敢で、『かっこいい』。ミーハーはミーハーらしい言葉を使う。
『さあ、すべての準備はととのった
出陣を前にした選手のようだ
あたしかい?
ほんの六十年ばかりやってきたさ!』
かっこいいでしょう?としか言えない。