
おかめ
@okame
2026年1月5日
暗幕のゲルニカ
原田マハ
読み終わった
『暗幕のゲルニカ』を閉じて。
2026年1月5日、原田マハさんの『暗幕のゲルニカ』を読み終えました。
膨大な文献と、多くの協力者の手によって紡がれたこの物語。
私の「紙上の家庭教師」であるマハ先生が教えてくれたのは、ピカソの『ゲルニカ』に込められた真実、そして「アートで世界を救えるのか?」という、祈りにも似た切実な願いを感じました。
世の中にはまだ、私の知らないことばかり。
けれど、知ることで世界はこんなにも広がるのだと教えられました。
その扉のひとつが、私にとっては「アート」です。
まだまだ初心者ですが、マハさんの作品に触れるたび、アートを愛し、守りたい、守り抜いてほしいという気持ちが静かに芽生えています。
私という存在は小さな「点」に過ぎないけれど、一人ひとりの想いがつながって、いつか確かな「線」になれたら……そんなふうに願わずにはいられません。
物語の中で、主人公の瑤子を支える上司としてティム・ブラウンが登場した瞬間は、思わずニヤリとしてしまいました。
『楽園のカンヴァス』ではまだ若手のアシスタントだった彼が、今では頼れるチーフキュレーターに。
戦争の悲惨さに目を覆いたくなる場面も多い中、ティムとの再会は大きな癒やしであり、架空の人物であっても、誰かの存在がこれほどまでに力をくれるのだと気づかされました。
読者の心を掴み、動かしていく。そんなマハさんの魔法が散りばめられた一冊。
読み終えた今日、奇しくも現実の世界ではベネズエラ攻撃のニュースが流れてきました。
いつか本物の『ゲルニカ』を前にして、そこに描かれた阿鼻叫喚の叫びに戦慄し、圧倒される瞬間を味わってみたい。
そして心から、アートが守られる平和な世界を祈りたいと思います。
