遷子 "増補新版 韓国文学の中心にあ..." 1900年1月1日

遷子
遷子
@msenko1367
1900年1月1日
増補新版 韓国文学の中心にあるもの
斎藤真理子「韓国文学の中心にあるもの」(イースト・プレス)読了。韓国ドラマ映画がお好きな方にもぜひ読んでもらえたらと思う素晴らしい力作。韓国の小説も詩も少しづつ読んできたけれど、未読の作品は勿論、既読の作品も改めて読み直さなくてはと思った。 『中上健次は(略)朝鮮戦争について「ああ、なんでこんな大事な大きな悲劇を知らなかったんだろう」と述べた。このナイーブな言葉は、韓流ドラマやK-POPが日本中に行き渡った今でも、あまり変わらない響きをもっているのではないだろうか』 朝鮮戦争に限らず、本当に自分の知らなかったことの多さ(その意味の深さ)に呆然とする。 『韓国映画を見ているとときどき、最後まで救いのないストーリーや、いわゆる「いたいけな」登場人物が最終的に助からないラストシーンを目にして、たじろぐことがある。だが現実は、救いようのない死の蓄積の上に今があるのであって、作家に限らず、韓国の表現者たちには、それをしっかり 受け止めた上で物語を見わたす胆力のようなものが備わっているのではないかと思う』 韓国における『救いようのない死の蓄積』がどのようなものであるか、私には全くわかっていなかった。しかしこの「胆力」はどの作品の端々にも感じていたように思う。 折りに触れ何度でも読み返し考えたい本です。
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