
橘海月
@amaretto319
2025年12月9日
死んだら永遠に休めます
遠坂八重
読み終わった
#揺さぶられる
大手企業の総務本部で働く青瀬。休憩も取れず深夜までの残業は当たり前、上司の前川はパワハラで、連日パソコンには業務のチャットとメールが溜まってゆく…。そんなある日前川が疾走し、他の職員が容疑者だと名指しされ…。結末も辛いが過程もなかなか辛い。
青瀬がほんの10m先へゴミ出しもできず、玄関にゴミ袋が溜まる描写も、次から次へと仕事の催促がきて頭が回らなくなる様も辛いだけに、派遣の仁菜が「青瀬さんにとって不都合だけど正しい世界と、好都合だけど間違った世界…」と突きつけるのが痛い。ただ挿入される電車の描写と仁菜の性格に救われる。
この物語が、残業超過で追い詰められている人に刺さり過ぎてしまいそうで、ミステリとしての要素よりもそちらがメインとしてすごくリアルだった。もしこれに「いや、本当の超過勤務はこんなもんじゃない、自分なんて…」と言う人がいたら、それはもう渦中にいすぎてわからなくなってるんだよ、休もうよと思う。

