
サヤ
@sayaemon
2026年1月4日

あなたとなら食べてもいい (新潮文庫)
千早茜,
柚木麻子,
深沢潮,
田中兆子,
町田そのこ,
神田茜,
遠藤彩見
読み終わった
生きていく限り、人は食を切り離せない
だからこそ、人の数だけ「食との関わり」があり、その風景や本人の姿勢も十人十色
食にまつわる計7作の短編アンソロジーで、さくっと読める作品ばかり
でも食の多幸感は意外と控えめで、シリアスな人生の途中に食が差し挟まれるといった印象が強いものが多い
最近よくある「美味しいもので心ほぐれて…」のような癒し展開を期待すると、思わぬ苦味に顔をしかめるかも
(それだけリアルな人生を見つめているという証拠でもある)
しっかり食をメインに据えた上で、お話として上手い、好きだと思ったのは「くろい豆」、「居酒屋むじな」
後者は読者が呑み屋好きかどうかで評価が違うかも
「ほねのおかし」も筋立ては面白かった
「アドバンテージ フォー」は、間違いなく美味しそうなコース料理の合間に、醜く浅はかな「女同士の見栄合戦(しかもかなり前時代的)」を延々と読まされる話
狙って構成したのかもしれないし、そうであれば大成功なのだけど、食べ終えた後=物語の後の虚無感が凄かった…正に外れのレストランを引いてしまった帰り道のよう


