
橘海月
@amaretto319
2026年1月3日
風待荘へようこそ
近藤史恵
読み終わった
寂しい気持ちにそっと寄り添う物語。専業主婦だった主人公が夫から一方的に離婚を言い渡され、娘とも離れて暮らすこととなり一人ぼっちに。これまで転勤族の夫を支え、娘のため家族のためと生きてきた彼女のやるせなさ苦しさが切ない。寂しさと向き合う姿が丁寧に描かれていてよかった。
東京を離れ、京都のシェアハウスに住まわせてもらいながら、ゲストハウスを手伝うことになった眞夏。適度に人がいる中で孤独を感じずにいられるが、娘への会いたさは募る。この主人公の娘への思いの強さが苦しく、それだけに後半かなりモヤモヤする場面もあったけど、なんとなく事態がいい方へと向かってゆく読後感はいい。元夫はとにかく独りよがりでクソ。でもこういったその場しのぎの言い訳をする人の存在も、あるあるだと思った。

