
けーすい
@ke-sui
2026年1月4日
読み終わった
読書メモ
面白い書籍やマンガを読んだり映画やドラマを観たりしても、それを人に面白く語ることができない。面白くするためには何をすべきなのかーー。そのような問いに答えるのが本書。5つの方法に基づいて「対象を解釈しながら読む・観る」ことを説く。
読んでみて思う。これは決して書籍やドラマなどに限った話ではない、と。展覧会や美術館、果ては旅行や食事に至るまで、あらゆる「経験」及びそれを語ることに応用が利くのではないだろうか。何かを経験する時、ネタを仕込むという意識を欠かさないようにしたい。
また現代社会においてはこのような鑑賞方法は特に意識されるべきだとも思う。SNSやマスメディアを通じて、日々我々の五感を多種多様多量の情報が流れていく。情報を浴びて消費するので精いっぱいとなっている現状だが、その未来には何が待っているだろうか。おそらく感性が鈍り自発的に考える機能が麻痺した人間の姿だろう。
本書はあくまで「どうしたら話がおもしろくなるのか」という0から+1にする視点に基づくのみだ。しかし「考えながら(解釈、批評、考察)経験する」という姿勢は、未曾有の情報過多社会を生きる我々にとって感性を-1から0に取り戻し、繋ぎとめておく姿勢であるように思えてならない。


