"いつもおなじ雪といつもおなじ..." 2026年1月5日

匙
@sajisann
2026年1月5日
いつもおなじ雪といつもおなじおじさん ヘルタ・ミュラー エッセイ集
“死んだばかりのものを院内に残して出ると、通りではハンカチ大の切れはしがばさばさと――と言うほかありません、ひらひらするのは小さな雪ひらです――降りはじめました。この雪にわたしは吐き気を覚えました、このハンカチばさばさには眩量がしました、わたしはひたすら地面ばかりを見つめ、足先の靴を見ながらも足なしで、そう、まるで眼が靴を履いているみたいに歩んでいきました。雪降りしきるなかでわかったのは、この死の日が、わたしの子ども時代を投げ散らしているということでした。” 「図体はこんなに大きく、モーターはこんなに小さい」
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