いくぽぽ "虚弱に生きる" 2026年1月5日

虚弱に生きる
虚弱に生きる
絶対に終電を逃さない女
私も大人になってから気がついた。人それぞれ持ち合わせたエンジンの量が全く違っているということに。体力や気力の配置場所も人それぞれに違って、簡単にこなせてしまうものと苦労する場所が少しずつまたは全く違っている。私にとって簡単なことがある人にとっては大変労力のいることで、私が苦手としていることがある人にとっては難なくできることだったりする。自分にとっては少し無理をすればできることが、ある人にとっては次の日までに回復できないようなことだったりする。「なぜこれくらいのことができないのか?」は学校でも社会でもあらゆるところで聞いてきた。「自分はまだ余力があるからそれなら助けられる」と手伝えばうまくピースがハマって何かを完成させられるのに、優越感に浸るバカは余力を余すことなく罵倒や悪口に使って片方のピースを粉々にさせてしまう…等と少し内容とは逸れるようなことまで考えた。 絶対に終電を逃さない女さんはTwitterでずっとフォローしていて、まさか虚弱体質でこんなふうな悩みを持っているとは思っていなかった。虚弱体質でもよく生活しよく生きて行くための努力が凄まじい。 私にとって子供を産まない選択は、生きる選択なのだ。(p.162) 結婚したら問答無用で祝福される。おめでとう。良かったね。そんな言葉をかけられるたびに私は独身のまま生き延びたもう一人の自分を想像し、誰にも祝福されないであろうことを悔しく思うだろう。だってそれも、めでたいはずなのに。 支えてくれる人ができたから体力がなくてもなんとかなったのだと、女は体力がなくてもお金がなくても結婚すればいいのだと、決めつけられるのも悔しい。(p.174) 悔しい!
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