きくへい "なぜ社会は変わるのか はじめ..." 2026年1月5日

なぜ社会は変わるのか はじめての社会運動論
最初から最後まで、著者の情熱を感じる本であった。この本を書くこと自体が、著者にとっては社会運動の一部なのだと思う。つまり、社会運動が決して盛んではないと思われがちな日本においても、実際には社会運動が至るところに存在している身近なものであり、一人ひとりが社会を変えているのだということを伝えることで、読者の社会運動に対する見方を変革しようとしている。 また、社会運動論を日本に膾炙させることによって、我々が社会を社会運動論の視点から捉える力を身につければ、日本社会はより良い方向へ変わっていくだろうという著者が必死に伝えようとしていることがわかる。 社会運動についての本だと思って手に取ったが、実際には社会運動論の本であり、読むには想定以上の労力を要した。しかし、その労力をかけるだけの価値は十分にある。 同時進行で読んでいる、和田静香「中高年シングル女性」(岩波新書)ともリンクする。中高年シングルという自称はまさに集合的アイデンティティだなと読みながら思った。本当に世の中は社会運動に満ちている。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved