wakepota720
@wakeru720
2026年1月5日
まとまらない言葉を生きる
荒井裕樹
読み終わった
「言葉が壊れてきた」と思う。いや、言葉そのものが勝手に壊れることはないから、「壊 されてきた」という方が正確かもしれない。
こう書くと、若者の言葉遣いが乱れてきたとか、古き良き日本語表現が忘れられていく とか、そうした類いの苦言や小言に受け取られてしまうかもしれない。でも、ここで考えたいのは、もう少し深刻で、たぶん陰鬱な問題だ。
日々の生活の場でも、その生活を作る政治の場でも、負の力に満ち満ちた言葉というか、 人の心を削る言葉というか、とにかく「生きる」ということを楽にも楽しくもさせてくれ ないような言葉が増えて、言葉の役割や存在感が変わってしまったように思うのだ。 この本は、こうした「言葉の壊れ」について考える本だ。 できれば、それに抗うための 本でありたい。



