Tomoko "星を掬う" 2026年1月9日

星を掬う
星を掬う
町田そのこ
自分の人生を振り返させられる作品だった。 家族問題で苦しめられてきたことを盾にして、うまく行かないことを全部そのせいにして、申し訳なく思ってる母の気持ちを利用してた自分の過去と重ねちゃって、主人公に対しても母に対しても心が痛む場面が多かった。 母親だって母親である前に1人の人間であることを忘れがちになってしまうけど、母になる前に歩んできた生き方だったり、母にとって私との時間はどう見えてるのかとかもっと知りたいなって思った。 ちょうど私の祖母も認知症を患ってて、会うたびその症状の悪化の速さにいつもショックを受けてる。うちは家で治療することにこだわってて(わたしは施設に入ってもらったほうが病状の悪化も遅められてよかったんじゃないかと思う)、どんどん言葉を失っていく祖母を見て、すごく聖子さんの言ったことが刺さった。「鎖でがんじがらめになって、泥沼でみんなで抱き合いながら沈むのが家族だっていうの?尊厳の何もかも剥ぎ取って、子どもたちに死ぬまでぶら下がるのが親だっていうの?私はそんなの、認めたくない」-老老介護でおかしくなっていく叔母たちと祖母を思いだして本当にしんどくなった、、 あと、さざなみハイツに集まる人たち本当にみんな何かしらの傷を持ってて、やっぱりみんな人生に何かしらはあるんだなって思った。 なんか読んでて胸がキュッとなることが多くて、その書き方が町田さんの強みでもあるんだろうけど初めて読んだ作品だったから次行くまで少し勇気がいるな。けど好きな本だった。
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