花木コヘレト "サークル有害論 なぜ小集団は..." 2026年1月6日

サークル有害論 なぜ小集団は毒されるのか
サークルという言葉は、戦前からあったそうです。それで、本書も、冒頭はフェミニズムの論理に言及するものの、戦前のサークルやグループを考察するところから、本題は始まります。 それで、本題は、戦前は、共産主義芸術家の政治の集合体を研究して、戦後は、鶴見俊輔さんのサークル論を研究する、というものです。 参考とする論理は、ベルクソンのものと、プラグマティズムのものと、あとはテンニースや田辺元のものです。要するに、グループやサークルや共同体などは、開かれつつ閉じて、閉じつつ開かれているもので、そこで大事なのは、楕円だよ、という話だと、私は理解しました。 楕円というのは、中心が2点あることで、この楕円は花田清輝の、「復興期の精神」の楕円なのですが、楕円なら弁証法が可能だよ、ということです。中心が一点の真円だと、全体主義になりかねないよ、ということです。だから著者は最後で、サークルのリーダーは二人(以上?)がいいですね、と言っています。サークルやグループの中心が一点より多くなり、円が歪むという、私達の生活実践と近いものになるからです(と私は思いました)。 開かれるということと、閉じるということ。それが社会に存在する上での、サークルについての、ヒントになると、思いました。
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