
きらきら武力
@goldtanuki
1900年1月1日
皇后の碧
阿部智里
読み終わった
@ 図書館
宝石が広がるような世界の眩しさの裏で、すごくグロテスクなことが粛々と続いている物語。
精霊たちが織りなす物語の美しさは圧巻だけど、途中から、種族が違う者同士の間に横たわる、大きくて深い溝が明らかになっていくのが構成として素晴らしく面白い。この世界の常識にちょっと抱き始めた違和感を、ものの見事に表現してくれていて、さすが阿部智里!!と思った。現実世界でちっちゃく起こってる問題を、ファンタジー世界でテーマとして昇華させる手腕は素晴らしいとしか言いようがない。
重いテーマの話が続くけど、最後は、人と人との、優しくてピュアなストーリーがあるのが最大の魅力だと思う。キャラクターをただテーマを表現するための道具ではなく、生きている者として描いている感じがする。シリウスとジョウの、あの一言、あの最後の一言がとっても素敵で、最高のラストだった。
