
きらきら武力
@goldtanuki
1900年1月1日
烏の緑羽
阿部智里
愛してる
八咫烏シリーズの中で最も愛してる本!
彼らは、意地っ張りで、甘っちょろくて、まったく正しくはないけれど、私は彼らが愛おしくて仕方ない、って感じの物語。
翠寛が、谷間から当代一の軍師までいくつも立場を変え、運と強さでなし上がっていくっていう意味では大河ドラマっぽい。その後いろいろあるんだけども。
おとなになる、っていうことが全体を通してみて結構わかった気がする。相手が意思を持った生物だと認識して、そこらへんをうまいこと酌量するようになるのが大人になるってことなのかなというのが個人的な解釈。
相手がどうしようもないことにまで理想を押し付けるのは子供のわがままだけど、相手の事情をちゃんと汲んで、分かったうえで(そう思うのも、また傲慢かもしれないけれども)それでも理想を目指したいっていうならば、それは大義になりうるのかなと思った。かっこいいこと言った。
ラストシーン、希望がある感じだったけど、姫宮が変な方向にねじ曲がっていきそうなのがだいぶ心配。
はじめてのお使いのときの、地面にかがみ込んでキュウリのヘタを口から出す長束様のシーンとか、壊された墨を無理やり食べさせられる翠のシーンとか、なんか、変なフェチズムを感じるシーンが多かった印象。王道ではないけど、なんかいい。
