もつ "52ヘルツのクジラたち" 2026年1月6日

もつ
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@motu
2026年1月6日
52ヘルツのクジラたち
話題作だけど初読。今の私にはピンと来ない作品だった。52ヘルツの仲間に届かない声を発するクジラが実在するというロマンチックさは漠然と良い学び。外敵の少ないクジラは大体の種類が70年以上生きると調べたら出てきて、今も孤独に泳ぐクジラがどこかで人知れず声を届けていると思うと熱い。クジラ自身は自分の発している声を意味のある音として認識しているのだろうか。クジラよりは密度高く生きてる人間という種においても孤独という問題は根深くて、人の輪や繋がりだとか、誰かの発する声に耳を傾けることだとか、大切だよねと思いこそすれ、そんなんはわかってるんじゃい!!っと刺々しい己が生えてきてしまい、今の私の気分には合わなかったのを悲しく感じた。今の私に合わなかっただけでとても良い作品で、当たり前を見直したい時に触れたい作品かもしれない。妾としてでも愛されたい主人公のままならなさとか主税の自己愛強い不倫だとか、そういう傍から見てれば気持ち悪くて異常な状態に陥ってる登場人物を自然に「こういう人間もいますね」とお出しできる町田そのこ先生の筆致は本当に凄い。
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