ぼぺにゃん "日の名残り" 2026年1月6日

日の名残り
日の名残り
カズオ・イシグロ,
土屋政雄
イシグロの中で一番好きな作品。主人公の執事は、というか人は誰でも、自分に都合の悪いことには気づかないふりをして、都合のよいことを、または都合よく書き換えたことを事実として記憶していくもの。自分がすべてを捧げて仕えた主人についての記憶がそのようなもので、その記憶を大事に抱えたまま老年を迎えたらどうなるのか。 小説はこの都合のよい記憶が事実であるかのように始まるが、だんだんと真実が滲み出てきて少し怖いような気持ちになる。イシグロの筆力すごいな。 主人公の口調、「…ではありますまいか」が自分の中で一時はやった
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