ちくわ "「好き」を言語化する技術" 2025年12月31日

ちくわ
ちくわ
@stuntman-kent
2025年12月31日
「好き」を言語化する技術
推しを推し始めて12年経った。推しオタク共に次の人生のステージに進むのに、12年は十分な時間である。SNSで突然結婚の発表があった日の事を昨日のことのように覚えている…というのも、ちゃんとその時の気持ちをリアルタイムで言語化していたから!偉いぞあのときの自分!感情や他人の意見の波にのまれずよく頑張った! 私の推しのグループのオタクは、良きオタクであることを美徳と思う節がある。オタクが親切であることは良いことだ。このオタクの親切に何度も助けられたからそれだけは間違いない。だけど、そこには正しくなさが淘汰される危うさも孕んでいて、間違ったことを言えないうっすら漂う空気感にもやもやを感じることもあった。推しが結婚発表したときも、SNSは「お祝いしなきゃ」「よかったね」といったポジティブな感想が多数を占めており、そりゃそうなんだけど、お祝いしなきゃで片付けられる程自分の推しへの気持ちは単純ではないんだと、この複雑な心境をわかってくれる人と共有したい衝動に駆られたのです。 翌日大勢のオタク達で祝勝会のような飲み会が開催されたが、私は行かなかった。私の複雑な気持ちが多数のオタクの意見に集約されていってしまうのが本当に怖かったから。だから特段仲が良いオタク2人だけに、自分の言葉を使って、じっくりと話を聞いてもらうことにした。 本書で一番グッときたフレーズが「推しと自分の間に、他人を介在させない」というもの。推しの結婚発表のときに私はこれを実践できていたので、ド共感である。現場は違えど同じオタクとしてエール交換でもしたいくらい。所謂推し活をするうえで一番大事なのマジでこれだと思いますよ。 ちなみに私が当時推しの結婚に対し抱いた思いが「推しの旦那と相撲がしたい」です。意味わからないと思いますが、大真面目に考えて導き出した結論です。便宜上「推し」という言葉を使っているけども、思いが特殊なので推し活という社会現象の枠組みでは語られるのはちょっと勘弁して欲しい。 世間からみたらただのアイドルとオタクの関係だけど、12年で何度も足を運んだ特典会で交わした会話、ラジオ投稿、ライブでの爆レスなど、少なくとも他のオタクにはない関係性を築いてこれたことを自負している。推しから〜さんじゃなくて君付けで名前呼ばれてますからね!そういった関係性を構築してきたオタクが自分の他に何人もいるなか、推しは旦那としてあなたを選んだ、自分がオタクの複雑な思いを背負って土俵に立つから相手になれ、同じ女を愛した男同士の争いは相撲で決着をつけるのが相場で決まっている、そして私を倒せ、オタクの12年間の思いをうけとめてくれ、オタクの思いを超えてゆけ、推しを幸せにしてやってくれ!というのを言葉にしていました。ちなみに結婚から4年くらい経つけどいまだに旦那と相撲したい欲が消えることはない。両国国技館予約しときますんで、もしご本人がこちらを見かけましたら取組よろしくお願いします。 ほぼほぼ自分語りになっているけど、好きを言語化するテクニックをわかりやすく教えてくれる良い本でした。
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