
ちくわ
@stuntman-kent
2025年12月31日
好きになってしまいました。
三浦しをん
読み終わった
好き」を生きる原動力としている人がわんさか登場する中、著者の「好き」が植物や食べることといった些細な日常であったり、宝塚のような華やかなで憧れるものであったりとバラエティ豊かでつい頬が緩んでしまう。この「好き」の幅が広い感覚はなんか共感できる。
何かに夢中になることを著者はこう記していた。
「夢中になる対象がなんであってもいいんじゃないかと、個人的には思う。夢中になることを通じ、ひとは新しい世界を知ったり、そこで得た「よきこと」を周囲に還元したりしてきたのではないか、という気がするからだ。」
本当にそうだよなぁ。よくワークライフバランスって言葉で仕事を円滑にするために趣味に時間を費やそうみたいに言われるけど、趣味を楽しむために仕方なく仕事をしているから、趣味とか好きはそういうんじゃないよなぁと改めて気付かされた。趣味や好きは自身のご機嫌取りでもある一方、本質はやっぱこういうことなんだよなぁ。
あと即身仏の話が良い話過ぎて不意打ちを喰らう。昔映画で観た「沈黙-サイレンス-」で、隠れキリシタンが弾圧を受けながらも信仰を捨てなかった健気な生涯から信仰の何たるかを感じたことがあったけど、このお話の中での信仰は、人の善意、親切が時代を超えて継承されていくことと捉えているようだった。自分はこの手の時間を超えて現れる人の愛みたいなものに滅法弱いのかもしれない。本当に良い話だった。

