セルジオ
@sergio
2026年1月7日
決壊(下)
平野啓一郎
読み終わった
無実なのに殺人の疑いを着せられ取り調べを受けた主人公が、無実の罪を認めそうになるまでの警察の取り調べや、本人の心境がとてもリアルで恐ろしく、印象に残った。その警察の見立てに乗って報じてしまう報道機関の危うさ、それを信じてしまう自分の危うさも。
普段見ているつもり、知っているつもりの人の姿は、その一面を見ているに過ぎないのかもしれない。いいなと思う姿も、いやだなと思う姿も。それのことをに気づくだけでも、意味のあることのように思う。
「悪魔」になった男は、世の中の「幸せ至上主義」のようなものに毒づいた。そのことが彼を苦しめたのだろうと思う。そしていまも、いろんな人を苦しめているのだろうと思う。
誰もが存在価値と幸せを感じながら生きられる世にしたいと思う。
