
ジクロロ
@jirowcrew
2026年1月7日
シモーヌ・ヴェイユ
冨原眞弓
読んでる
愛のないところに隔たりや別れはない。隔たりとはすなわち愛であり、隔たりの大きさは愛の大きさに比例する。別離の悲しみは再会の歓びと同じであり、伝えるメッセージも同じである。愛のないふたりが別れても別離はなく、出会っても再会はない。隣接する独房に収容されているふたりの囚人が、壁によって遮られていると同時に、壁を叩いて合図ができるように、隔絶は疎通の手段となろう。
(p.181)
隔たり、別離、そして不幸。
そういった悲観に導こうとするものから逃げず、恩寵として受け止める、ヴェイユの信仰の強さ、その純粋さに胸を打たれる。
「囚人」、そして「壁」。
それらは文字通りではなくメタファーとして、言葉では伝えきれない大事なことを伝えようとする意志を感じる。
