
くりこ
@kurikomone
2026年1月7日
資本主義の次に来る世界
ジェイソン・ヒッケル,
野中香方子
読み終わった
この本のお陰で、1500年ごろまで民衆に共有されていたアニミズム思想が、資本家とデカルトの機械論的自然観を内面化した科学者、そして教会によって、切り崩され、人間以外の物を客体化し、動植物、大気、土地まで搾取する「成長主義」の資本主義が形成されているという事が分かった。
著者は、経済成長をやめ、超富裕層の半分の財産を皆に再配分すること(著者の提案するポスト資本主義は、社会主義に近いのだと思う)を提言しているけど、トランプ界隈見てたらそんな性善説ではうまくいかないのではと気が滅入る。
ただ、「公共財を脱商品化し、コモンズを拡大する」については、『世界12月号』で、アメリカの公共図書館が、反トランプの砦となり、民主主義を死守しているという論考に繋がって興味深い。
「第二の科学革命が明らかにする人間と他の生物との関係」では、最新の科学的発見では、人間が無数のウイルス細菌に支えられてることを示す。「生物が独立した存在だと主張しにくい。その生物がどこで終わりどこから他の生物が始まるかを区別するかさえ難しい」(ジョン・デェプレ)という言葉は、ティックナットハンのインタービーイングを思い起こさせる。
植物のネットワークが互いに警報を発していることや、植物が学習することとかも、皆が知ったらもっと動植物に敬意を払えるし、おのずと周縁化される人への構造的暴力がなくなるはず。この本もっと沢山の人に読んでほしいな。







