
もぐもぐ羊
@sleep_sheep
2026年1月7日
南洋標本館
葉山博子
読み終わった
陳は平教授の提案でジャワの植物園の仕事に就くことになり、名前を日本式の永山豊吉に改名した。
劉偉→陳永豊→永山豊吉と二回目の改名。
インドネシアでの探検や研究生活は概ね充実していたが、戦況の悪化により必要な作物の栽培がメインになり植物学の研究は諦めてしまったのが切なかった。
あと軍人たちが軒並み馬鹿すぎてつらい。
永山になってからの彼はどんどん性格が変わってしまい利己的で少々の不正に手を染めるようになってしまった。
また現地の女性ラトゥナを娶ったものの結局逃げられてしまい、そして終戦…
怒涛のごとく人生が動いていく様子を彼らがどうなってしまうのか心配しながら読んでいたらあっという間に読了してしまった。
後半の緊張感は久しぶりに読書で味わったドキドキだった。
最終的に陳永豊として人生を終えた彼にとって陳として生きた年月が最も幸せだったのかもしれない。
植物学はすぐに役に立つわけではなく儲かるわけでもない、研究すること自体が無駄とされていたけれど、それでも信念を持って研究に打ち込んだ人たちがいたからこそ今がある。
無駄な研究なんてない。
あと本当に軍人たちが馬鹿すぎて、たくさんの兵士が死んだこと、研究者の助言を聞いていれば死なずに済んだ兵士たちのことを考えると愚かすぎて閉口してしまう。
また東南アジアの原住民のジェノサイドについても忘れてはいけない。








