
ちょこ
@chocorate
2026年8月5日
奪われた集中力
ヨハン・ハリ,
福井昌子
読み終わった
現代社会で生きる人間、みんな読むべき
「人生を全うしようとしたんだが、ほかのことに気を取られちゃった」
われわれが集中力を失っているように思えること、
どうやったら集中力を取り戻せるかについての本
📝
注意力や集中力が散漫になっていると感じることはあるか?
それは自分がダメなのか?自分を責めていないか?
もしくはスマホ(や、新しい発明品)のせいにしていないか?
それらは本質的な原因でないのではないか。
もっと深刻な環境、社会の問題なのではーーー...という本
われわれは今、「注意力を病ませる文化」を発展させているのではないか
ぼくらが生きているシステムは、毎日毎日、ぼくらの注意力に酸を浴びせかけている
・個人レベルで言えば、気を散らすものばかりの生活は劣化している。
〜車を運転している時に、フロントガラスに泥の入った大きなバケツを投げつけられて、ガラスが泥まみれにらなった場面を想像してほしい💭一瞬で多くの問題を抱えることになる。問題はたくさんあるが、1番にすべきなのはフロントガラスを洗うこと〜
・注意散漫が一人ひとりの問題であるだけでなく、社会全体に危機をもたらしている。注意力が低下すると問題解決力も落ちる。単純化された権威主義な解決策に傾倒してしまい、失敗してもそれすらはっきりと認識できない。
📱旅行先でも誰もが画面とにらめっこ
モナリザの絵画を見ずに背を向けて自撮りする人々🤳👥
自分を刺激しつづける雑音から離れることは確かに大事だが、現在の社会環境でそれを続けることは非常に難しい。インターネットを完全に切り離すのは長期的な解決にはなり得ない。
注意力の3つの異なる形
○スポットライト 今すぐ取る行動、に目を向ける時の注意力☕️
○スターライト 長期的な目標・プロジェクトに用いる集中力🕰️
迷った時に星を見上げると、自分が進む方向を思い出す
○デイライト そもそも長期的な目標が何であるかがわかるような集中力
周りのものがもっともはっきり見えるのは日光に照らされている時だけ
デイライトを見失うことが注意力欠如のもっとも深刻な形、自分を見失うこと。スターライトとデイライトを見つけるには、自分を見つめ、マインドワンダリングをし、深く考える時間を持ち続ける必要がある。
○スタジアムライト
相手を見て、相手の声を聞いて、協力して集団的な目標を立てて、そのために闘う力
注意力を改善するために変えること6つ
1.事前コミットメントを使って、タスクを頻繁に切り替えないようにする
2.自分の注意散漫への対応を、自分を責めることでなく、フロー状態になって自分が持つ深く集中する能力を生かすためにぼくに今できることはなんだろうか?と自分に問いかけるように変える
3.定期的にソーシャルメディアを遮断する
4.マインドワンダリングの重要性について学んだことを行動にうつす(心をさまよわせることは、注意力を崩壊させることではなく実はそれ自体が注意力の重要な一形態なんだとわかったから) 毎日1時間、スマホや気が散るようなものを持たずに散歩する、そうして思考を巡らせると思いがけないつながりを見つけることがある 自分の注意力を解放して思い巡らせることで、思考がより鋭くなり、もっとよいアイデアを思いつくようになる
5.毎日8時間は睡眠時間を確保する 寝る前の2時間は画面を見ずにアロマキャンドルを灯して1日のストレスを忘れるようにする
6.子どもに、教育的に何かをさせることに時間を割くことをやめて、ただ自由に遊ぶか、管理したり監視しすぎたり束縛したりすることなく、自分たちで遊ばせる 子どもたちは自由に遊べば遊ぶほど、集中力と注意力のペースがより健全になることを知ったから
他にーーー例えば加工食品を控える、毎日瞑想する、ヨガなどのゆっくり動く運動を取り入れる、毎週 1日を追加の休日とする、など集中力を高めるためにやるべきだとわかったことを実践していると言えるようになりたい
ストレスは注意力を粉々にする
睡眠不足と過労が深刻な社会、3分ごとにタスクを切り替える社会、ソーシャルメディアサイトに追跡され監視され、弱点を見抜かれて、延々とスクロールするように操作される社会、過剰に警戒させるほどのストレスをかけてくる社会、エネルギーが急上昇したり急降下したりするような食生活を送らせる社会、脳を刺激する毒素の化学スープを毎日吸わせる社会---このままでは、深刻な注意力欠如を抱えたままの社会であり続けるだろう
集中力が持てる能力を十二分に生かすように成長し、開花するためには必要なものがある。子どもは遊ぶこと、大人はフロー状態にろなること、本を読むこと、集中したい有意義な活動を見つけること、自分の人生を意味あるものにするためにマインドワンダリングをする余裕を持つこと、運動すること、きちんと眠ること、健康な脳を発達させる栄養のあるものを食べること、そして安心感を持つこと。また、注意力を低下させたり、鈍らせたりするものを避ける必要もある。そうしたものとは、速い対応、切り替えの多さ、刺激の多さ、ハッキングやフックを目的とした侵襲的なテクノロジー、ストレス、疲労、着色料を使った興奮を促す加工食品、汚染された空気などだ。
注意力を取り戻す運動とは?
1.監視資本主義を禁止すること
ハッキングされ、意図的にフックされていると集中できないから
2.週4日労働制の導入
慢性的に疲れている人は注意を払うことができないから
3.子どもが家の近所や学校で自由に遊べるような子ども時代を再構築すること
家に閉じ込められている子どもたちは、健全な注意を払う能力を育むことができないから
さらに...経済成長の必要性こそが、注意力低下の根本的な原因ではないか
経済が毎年成長しなければならないのであれば、新しい市場がないかぎり、同じ時間でぼくらにより多くのことをさせなければならないのだ。高速で進み続けることを必要とする経済機構で生活しているわたしたちは、その結果、長い時間をかけて必然的に注意力を劣化させてきた。
ぼくらは成長という概念を超えて「定常状態経済」と呼ばれるものに移行する必要がある。経済の原動力としての経済成長を放棄し、その代わりに異なる目標を選択するのだ。今のところ、ぼくらは身を粉にして働いて物を買うのは豊かなことだと思っているーーそのほとんどはぼくらを幸せにすらしてくれないのに。ぼくらは豊かさを、子どもと過ごす時間、自然の中で過ごす時間、眠る時間、夢を見る時間、安定した仕事をする時間を持つことだと定義し直すことができる。ほとんどの人は、加速化した人生を望んでいるのではなく、いい人生を望んでいる。