
いるかれもん
@reads-dolphin
2026年1月8日
ある行旅死亡人の物語
伊藤亜衣,
武田惇志
読み終わった
ノンフィクション
現金3,400万円を残して亡くなった女性、自称、田中千津子。なぜか身元の特定に繋がるようなものは何も残されていない。彼女は一体何者なのか。二人の記者による取材の記録。仕事帰りに図書館で借りて、電車の中で読み始めたけどあまりに面白くて本屋で買ってきてしまった。2日で1冊読み通したのは久しぶり。それくらい夢中になってしまった。
記者の地道な取材の様子、そこから一つ一つ新しい事実が明らかになる過程にとても興奮した。すでに弁護士も、警察も、探偵も調査してもわからなかった謎を、二人の記者が解決していく。何度も謎の解明に繋がる糸が切れてしまいそうになるが、その度に奇跡のような出会いによって、糸が繋がる展開にハラハラドキドキさせられた。あまりによくできていて、ミステリー小説を読んでいるように、本の世界に没頭してしまう。しかし、時折掲載されている写真の圧倒的リアリティに「これは現実の話だ」と突きつけられて、その度に目を覚ますような気分になった。




