読谷 文 "虚弱に生きる" 2026年1月8日

虚弱に生きる
虚弱に生きる
絶対に終電を逃さない女
自分の予想をはるかに上回る“虚弱”度合いに戦慄しながら読んだ。著者の幼少期の壮絶なエピソードの数々に絶句する。同時にそれらは決して珍しいものでなく、少なくない子どもが経験したであろうということが容易に想像できるのがまた辛い。 「運動会は恥晒し大会だった」という「体育の呪い」の章が心底辛すぎて泣いた。学校のある日の朝が恐怖となるほどの「喋れない苦しみ」とはいかばかりだろうか。 深い孤独による絶望と、健康に目覚めてからの探求と努力の姿勢は凄まじく、一切無駄のない研ぎ澄まされた文章に圧倒された。 直近の三年で著者が「楽しいし幸せだ」と感じられていることが、私もうれしい。
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