
まつこ
@matsuko--Books
2026年1月8日
気流の鳴る音
真木悠介
読んでる
青年は別れるときに、「また会いましょう、この生のうちに」とさりげなく言って、もう一度「この生のうちに(イン・ジス・ライフ!)」と繰り返した。
ぼくたちの死は自然への還帰であり、ぼくたちはそこでふたたび、虫や草木や水としてありつづけるだろう。そこで相会うこともまたあるかもしれない。けれどもこの人間としての、みじかい生のうちにももう一度会いたいですね、とこの青年はいう。この世にかつて存在し、これから存在する生命はすべて、このように今も存在し、永劫にこの宇宙のどこかに転生しつづけるだろう。(P201-202)
