
錦
@nsk
2026年1月8日
悲しき虎
ネージュ・シンノ,
飛幡祐規
読み終わった
感想を30分くらい考えたけど、うまくまとめられなかった。
本書では、7歳頃から継父に性的虐待された著者の経験をもとに、加害者はなぜこのような残虐行為に及ぶのか、性的虐待のサバイバーはどう成長していくのか、フィクションでレイプを描くことの困難さ、そしてレジリエンスの限界など、多岐にわたるテーマが語られる。淡々と、けれど詳細に被害が描写されていく様が凄まじい。
著者は、末の妹が自分と同じ年齢に達したときに彼らを守るために継父を告発する。また著者は、書く行為にも文学にも救いはないとし、強い性的虐待サバイバーになることも拒んでいる。それでも彼女がこの本を書き、性被害について語るのは、今なお沈黙を強いられる被害者たちと、否認を続ける社会を変えるためであり、非常に力強い一冊だと思う。




