
潮満希
@chosekido_m
2025年3月10日

ともだちは海のにおい
工藤直子,
長新太
何度でも読みたい
Readsで出逢った本
Readsで初めてこの本の存在を知り、絶対に購入したいと思った本。
静か過ぎて寂しい夜の海で出逢った、いるかとくじらの物語。
活発できりりとした口を持ついるかと穏やかでやさしい目をしたくじらが互いの違いを良さとして受け入れながら、友達となるのが慕わしい。
本の形式としても、ところどころで詩や手紙、メモなどが挟まり、読んでいて飽きが来ない。
恋をして、生涯の伴侶を見つけた上で、いるかにとっても、くじらにとっても、相手が心に棲まうほどに大切な存在であるということが、ただただ“友情”という枠へとくくるのにはもったいないほどの、大きくて深い愛の形を感じさせるものだった。


