
ジクロロ
@jirowcrew
2026年1月9日
なぜ人は締め切りを守れないのか
難波優輝
読んでる
プロジェクトの最中にいる人というものは、情動を信頼する速度が遅いのだ。
(p.127)
自己が自らの人生を語る過程で、当事者としてだけではなく、あたかも他者が自分を評価するかのような二人称的な視点を内在化する。これは一見すると自己理解の深化をもたらすかのように見えるが、同時に自己の感覚や記憶が外部の期待や社会的規範に染められるリスクがある。
(p.167)
二人称の情動におもねる物語。
自身の情動は脇に据える、物語をプロジェクトとすると、「我と汝」、その二人称を誰に据えるかが問題となる。
自分自身であれば、ただの主観。
自分自身を贔屓にする者を据えれば、茶番。
自分自身を卑下する者を据えれば、自傷。
この二人称を、完全に客観性とするには神。
手の届くかもしれない希望とするには師。
その「師」と言える人物に、生身の人間に
出会えるかどうか。
なれるかどうか。
つまるところ、物語もプロジェクトも
イデオロギーありきの言語遊戯。
本来の自分の情動、それを取り戻すことが
最も困難なのかもしれない。
そしてプロジェクトに鈍らされた情動を
磨きなおすことが、一番の生き甲斐なのかもしれない。
だから締め切りを守らない。そして本を読む。
