
まめご
@mmg_86
2026年1月9日
教室を生きのびる政治学
岡田憲治
読み終わった
クリスマス後から読み始めたのになかなか集中できず、年を跨いでやっと読了。
去年の締めくくり、今年の初めを飾るに相応しい、とても良い本だった。
高校生を主な対象として、教室での様々な場面(文化祭の出し物や体育祭の競技を話し合いで決めるとか、クラス内での自分のキャラやポジション確立についてとか)を例に挙げ、政治とは、民主主義とは何かを丁寧に説明してくれる。
政治も民主主義も、何か遠い大人の世界の話ではなく、クラスの中でなんとかバランスを保ってうまくやろうとしている、まさにそのことなんだよ、と繰り返し語りかけてくれる。
その土台には、とかく生きづらい世の中をサバイブするには政治の力や民主主義が必要だという著者の考えがあって、この本を通底するのは“いろいろあるけど悲観しなくても大丈夫、一緒になんとか生きていこう”という温かい励ましだ。
そして既に大人である私は、政治に対する自分の理解がいかに曖昧で、誤解も多かったかを思い知らされた。
それは即ち集団の中で物事を為すためのノウハウであり、もっと早くこの本に出会えていれば、あの時やこの時のしんどさも感じずに済んだかもしれないのに、と思いながらページを捲った。
そんな、かつて若者だった読み手にも、著者は「本当はずっとモヤモヤしてきたことを何十年かぶりに思い出して」「「やっぱりあれは自分の思い込みだったんだ」と、そんな発見をしてほしいとも思っている。」と書く。
私は普段、読んだ本を万人に薦めたいとまではあまり思わないのだけれど、この本はできるだけ広く読まれて欲しいと強く思う。
この本に書かれたものの考え方をみんなができれば、避けられる衝突が本当にたくさんあるだろうと思うからだ。
図書館で借りたけど、これは買って手元に置いておきたい。

