JUMPEI AMANO "どこかの遠い友に" 2026年1月10日

JUMPEI AMANO
JUMPEI AMANO
@Amanong2
2026年1月10日
どこかの遠い友に
どこかの遠い友に
木村哲也,
船城稔美
私の顔はたつた一つだ 君の顔もたつた一つ だが 同じ希い 同じ怒りに身をふるわす 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 1月9日は、多磨全生園入所者・船城稔美さんの命日。2003年に79歳で他界。 上に引用したのは表題作「どこかの遠い友に」。船城さんの呼びかけが、誰かに届いてくれますようにと願う。 (船城さん、わたしには届きましたよ。) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ある読者の方が命日に、こんな投稿をしてくださった。 〈船城稔美さんの詩は本当に不思議で、それまで気に留めてなかった詩がある日突然刺さる。/こちらの気持ちを見透かされたようで...〉 この感覚はまさにそうで、あまりに自然に唐突に、でもこれ以上ないタイミングで響いてくるから、「え!どうして?見てたんですか?」ってなる。 お会いして直接、お話ししてみたかった。この本をひらくたびにそう思う。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 最後に今日、目に留まった詩をひとつ引用する。「希求」と名づけられた詩より。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 (前略) 千余の基地から ほとばしる光りの渦 この せまい国土を 空から見ると 世界中の宝石を ばらまいたようだと云う。 明日の不安におののく 八千万の日本民族よ そのあてどない雑踏も ジエツト機からの 眺めには 何の痛みも 通わないのだろう。 東から西からと 吹き寄せる 意志ある死の風 死のはざまに ひしめいて ののしりあい、 なぐり合つてる 手、足、目。 したたる血潮が あまりに紅いので 愕然とする日が来た。 (後略)
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved